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「市民自治あいち21」 ・・・・・ Civil Autonomy Aichi 21
略称はその頭文字をとって「Ca(カルシウム)21」骨太人間が集まるところを意味する。また、最近の日本人は特にカルシウム不足なので、体にも心にも、そして社会にカルシウムを補給して、元気になろうよと思いを込めた。

発行所・事務局
名古屋市中村区名駅南1−20−11 TEL 052−586−1154
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緊急呼びかけ

その評価はともかく、万博検討会議が果たしてきた役割は大きい。しかし、実際はその果たした役割以上のこと、すなわち、市民団体との合意ができ、万博開催へのゴーサインが、あたかも出たかのような論調の一人歩きすら見られます。検討会議が合意したのは、海上の森を、会場としてどのように使用するかでありました。メイン会場になる青少年公園をめぐっては、アセス、会場へのアクセス、住民生活への影響など、大さな課題が残されたままです。にもかかわらず、国、協会は、BlEへの登録へとひた走りしています。
二つの報告をいただき、論議し、認識を深めましょう。
そして、新たなる行動が提案され、参加者の多くの皆さんによって合意されるようなそんなシンポジウムにするため、ご参加を心からお願いします。
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 シンポジウム
■県民は万博を真に求めているのか ・・・ 2000年11月4日(土)開催
場 所 中小企業センター7階(名古屋駅前)
報告:1 万博検討会議の果たした役割と残された問題
  加藤徳太郎さん(検討会議委員・瀬戸市議)
  小池美津子さん(万博とくらしを考える長久手町民の会)
報告:2 県財政の危機から見る万博・・・県民生活への影響は
  河宮信郎さん(中京大学教授)
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 第3回総会
■21世紀の愛知を展望して
 第3回総会が、10月1日名古屋YWCAで開催され、会員外の参加者も含め44人が参加した。
 総会は事務局より、@2年度と会計報告、A今年度の活動計画と予算案の提案が行われ、すべて承認された。続いてB運営委員の立候補があり、以下
のとおり決定した。
 Caは引き続きローカルパーティへの課題を検討しながらこれを継続的にとりくみ、21世紀の愛知を展望するため、今年度の活動は3点を重点的に行う。
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(1)「共に考えよう!」
21世紀・あるべき愛知の姿」として、万博の問題性を明らかにする、財政・環境・空港問題などの調査や検討をするなど、愛知のあり方をさまざまな視点から検討する。
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(2)「検証・松原市政」
「公約は実行されたか」として、公約について市当局の自己評価、会員である市会議員、の評価をふまえて、来春の市長選挙を通じ、市政への提言や申し入れをする。
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(3)「ローカルパーティへの展望」について
「ローカルパーティへの展望」については、検討委員会を中心にした作
業をすすめて、会員の意識の共有化を追求する。
 運営委員
代  表  佐藤泉
副代表 梅村麻美子 小林収 
山田和孝  山田紀子
事務局長 奥村和子
事務局次長 武田義明
会  計 伊藤敏彦
運営委員 遠藤長一 大松沢光敏 小川洋治
近藤圭治 富田勝三 星野茂子
会計監査 五井泰弘 山本みはぎ
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 記念シンポジウム
第二部は、「ローカルパーティの展望」についてのパネルディスカッション。コーディネーターは佐藤泉さん。
 最初に「神奈川ネット」代表の叉木京子さんと「政策ネット虹と緑・静岡」代表の松谷清さんから、それぞれローカルパーティを実践する中での課題と経験を。次に、ワーカーズコレクテイブ、神奈川ネットなどの参加型システムの提起と実体化指導をしてきた横田克巳さんから、ローカルパーティとナショナルの関係をどう克服してきたかを聞いた。
 会員4800人(女性が9割)、年間5億円の収入の神奈川ネット。市民が政治に参加することでしか社会は変わちないと、それをローカルからはじめて18年目の経験は、今後の愛知の活動に勇気を与えてくれる。
 時間オーバーしての熱心な討論のまとめとして、Caパネラーの小林収さんが「ローカルパーティに参加することが、しこしこ運動でなくファッションになるように、そしてまず、ここに集まっている人は資金を出して、近々の選挙を考えよう」と結んだ。
 今後のCaの課題になった。
 
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 リレー投稿
■遺伝子組み換え
 前号で武田善明さんが、「街路樹」という題や文章で「自然と人間のコミュニケーション」について話しました。私は、それを受けて「遺伝子組み換え」という題で少しお話したいと思います。
 街路樹が、ゴミになる落ち葉が落ちなく、剪定が必要のないある程度で成長が止まってしまう木だったとしたら、何と管理が簡単だろうかということになります。ところが、現代の遺伝子組み換え技術を使えばできないことはないのです。このことを薄気味悪いと感じる人と、すごいと感じる人がいることでしょう。      今、世界で遺伝子組み換え食品(農産物)の安全性が論議されています。先頃おこなわれた沖縄サミットでも、議題の一つに上がるはど大きな問題となってきています。安全性や自然環境への影響を憂慮するヨーロッパは慎重、農産物の生産・輸出国のアメリカ、カナダは推進で、日本は中間的な立場を取っています。現在、日本に輸入されている遺伝子組み換え農産物には、除草剤耐性の大豆・なたね・とうもろこしや、害虫抵抗性のジャガイモ・とうもろこし等があります。
 この20年ほどの間にバイオテクノロジーといわれる科学技術は急速な進歩を遂げました。遺伝子治療、クローン牛、臓器の再生、ヒトゲノムの解読・・・等ですが、遺伝子組み換えもその一つです。しかし、地球上の生命と生態系の神秘的とも思えるような膨大な構造と機構は、まだほんの少し分かったに過ぎません。
 遺伝子組み換え技術というのは、人間に都合のよい性質の全く別の生物の遺伝子の一部を組み込むことで、その性質を別の生物に持たせるというものです。ところで、そんな実用化が先行している遺伝子組み換え技術にしても、入れたい遺伝子を入れたいところに確実に入れる技術ではありません。ドンと打ち込んで、うまく入れば結果オーライの技術なのです。上手くいったかどうかは、抗生物質耐性の遺伝子を一緒に打ち込むことで、後で抗生物質の中で生きているかどうかで選択します。
 それぞれの生物の遺伝子は大さな構造を持っています。その中では実際に使われている遺伝子と、使われていない遺伝子があって、使われていない遺伝子が動きだしたらどんな働きをするかはとんど分かっていません。組み換えの段階で突然動きだし、予想を越えたものを生み出す危険はついて向ります。
 さらに、除草剤耐性や害虫抵抗性を持った遺伝子組み換え農産物が、畑のまわりの近縁の植物と交配し、その性質がまわりの雑草などに広がっていく可能性もあります。選択に使われる抗生物質耐性が広がる可能性もあります。その結果、自然の生態系は大きな混乱を起こしかねないのです。
 生物の遺伝子は、地球生命の歴史35億年の情報をそれぞれの生物の中に蓄えているものです。生命の多様性は、この情報によって受け継がれてきました。大切な遺伝子情報に突如として、かなり大きな変化を与えて混乱させることが、どんな影響を及ぼすか、これもまた分かっていません。要するにやってみないと分からないという乱暴なものなのです。
 私は、大きな可能性のあるバイオテクノロジーを否定するつもりはありません。また、自然を人間が一切変えてはならないなどという自然絶対主義者でもありません。しかし、人間の都合だけで、自然の生態系に取り返しがつかない大きな影響を与えかねない。遺伝子組み換え作物の生産に、大きな憂慮を持っています。
 人間と自然との共生とは「人間が自然に敬意を払いつつ、必要最小限の恩恵を受けよう」ということではないかと思います。折しも愛知万博が、「自然との共生」をテーマに開催に向け大きな一歩を踏み出そうとしているときです。仲間の皆さんのご意見はいかがでしょう。
2000年8月 小 川 洋 治
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■最近、思ったことをちょっと・・・
長野県知事田中氏当選は、市民政治をめざす人にはうれしいニュース。ところで、話題になったという女性問題について私は中身をまったく知らないから、コメントはできない。が、コメントしている識者にクエツション。
「女性問題がやゆされていたが、潔癖な人間がいい政治ができるかというとそうでもない。人間の欲望を理解していることも政治家の条件」だそうな。これをひっくりかえすと、女性問題を起こしたら、潔癖でないということになるが、女性問題が、問題となるのは女性の人権や尊厳が侵害される場合であり、潔癖かどうか
でかたづけられることではない。
 女性問題として、女性の生き方を取り上げるとまるで、極端なこだわりを持つ人のような見方をする人がまだまだいる。いうまでもなく、お互いが対等につきあえば第三者が何のかのというようなことは起こらない。人間の欲望を理解することと、女性の人権を守ることは別問題である。        (奥村和子)
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 市民活動イベント情報
市民活動の情報をご案内していますが、事務局で得られたものだけです。主催団体への掲載確認がされていない場合もあります。でさるだけ多くの情報を運営委員会の確認の元掲載したいと思いますので、お寄せください。(広報担当)
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■学習会「介護保険いまとこれから」 ・・・ 2000年11月19日(日)開催
場 所 天白生涯学習センター
主 催 みどりの市民会議・天白、医療と保健と福祉の市民ネット
内 容 1.基調講演
松尾 俊憲(名古屋市介護保険課・係長)
2.パネルディスカッション
吉岡橘子、伊藤光保、松雄俊憲、山田和孝
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■万博ちょっと待て! 緊急行動 ・・・ 2000年11月5日(日)開催
場 所 矢場公園(ロフト南)
主 催 実行委員会(Ca21参加)
内 容 集会・パレード
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■シンポジウム ・・・ 2000年11月18日(土)開催
「遺伝子組み替えイネ  ― 毎日私たちが食べるごはんの問題 ―
場 所 電気文化会館イベントホール
主 催 遺伝子組み換え食品を考える中部の会
内 容 コーディネータ
   緒方大造 (日本農業新聞)
パネラー
   天笠啓祐(科学ジャーナリスト)
   松澤政満(有機農業生産者)
   河田昌東(名古屋大学助手)
   山根精一郎(日本モンサント部長)
   松岡 信(名古屋大学)
   農水省先端技術研究課
   愛知県農業総合研究所
   厚生省